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10月7日(土)
第8回 氷見でイタセンパラを観察しよう!
今回のわんぱくは産卵期のイタセンパラを観察しに氷見へ向いました。
ひみラボで西尾さんと川上さんからイタセンパラについて及び、今日の調査・観察の注意点を聞きました。
この時期のイタセンパラは体長約6pで産卵期です。
オスは体が赤色になりヒレが黒っぽくなります。
今回は氷見市教育委員会の西尾さん、川上さんの指導のもとイタセンパラの調査を行いました。
調査方法は川幅5mの万尾川(もおがわ)に10mの網を仕掛け、50uにどれだけの水生生物がいるかを調査します。
その後、同じ場所で地引き網をおこない、さらに水生生物を捕獲・調査を行います。
万尾川(もおがわ)
氷見市十二町潟を流れる農業用用水。
水の透明度は低いが、水が汚れている訳ではないそう(プランクトンがたくさんいる)。
護岸工事がされておらず川底が土のままなので、たくさんの水生生物が生きている。
川幅5m、この日の水温18.4℃
みんな胴長をはいて川へ入ります。
川底は、泥の為少し歩きにくいです。
砂が多い南砺市の川とは全く違っていました。
川底を掘ると、イシガイを見つけることができました。
この日の早朝に西尾さんが仕掛けておいてくれた網をまずは回収しました。
中にはたくさんのイタセンパラがいました。
オスは婚姻色の赤色がはっきりとわかります。
メスは産卵管がお腹から出ています。この産卵管をイシガイの出水管に差し込んで産卵します。
産卵管のなかの黄色っぽい細長いものがイタセンパラの卵です。
網の中の水生生物をいったん容器に移したら、次は地引き網を使って調査を行います。
イタセンパラは川の深瀬に群を作って住んでいるので、西尾さん達に途中まで引いてきてもらい、浅瀬に入ってから子どもたちが網を引きました。
ここでもたくさんのイタセンパラ。
網の中の水生生物をさらに容器に移します。
そして、カップに5匹ずつイタセンパラを入れ、西尾さん達に渡し、何カップあったかを数え、イタセンパラの数を確認します。
捕まえたイタセンパラはまた川に戻します。
捕まえたイタセンパラは全部で179匹でした。
万尾川で観察した水生生物
ミナミアカヒレタビラ |
オオクチバス |
ウシガエル(おたまじゃくし) |
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ミナミアカヒレタビラは環境省と富山県のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている淡水魚です。
そのため、イタセンパラと同じで許可なく捕獲することは禁止されています。
今回の調査では若干オスのほうが多く捕獲できました。
前日雨だったため調査数はいつもに比べ少ないそうです。多い時は400匹程の時もあるそうです。
午後はひみラボを出発し、上日寺むかいました。
上日寺には天然記念物に指定された、樹齢千三百年のイチョウの木があります。
樹高36m、幹まわり12mの日本屈指の大きさです。
上日寺は「銀杏精舎」とも呼ばれているそうです。
みんなで銀杏を拾いました。
その後境内を歩きました。
イノシシの掘り跡 |
行田池そばにジョロウグモ(メス) |
ジョロウグモ(オス) |
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その後さらに移動して、氷見のトンボ池として知られる、乱橋池で水生生物調査を行いました。
乱橋池の周辺で65種類のトンボが確認されているそうです。この日もトンボがたくさん飛んでいました。
乱橋池で観察した水生生物
心配された天気も時折薄日が差す暖かい日になりました。
2月、5月、10月と3回にわたって貴重なイタセンパラについて学び、観察させていただきました。
5月の時は参加できず、稚魚を見ることはでず残念でしたが、今回は参加できとてもよかったです。
婚姻色を帯びて赤くなったイタセンパラはとてもきれいでした。
今回は、氷見市教育委員会のご協力を得て、イタセンパラの保存に尽力されている西尾さん、川上さんに指導してもらい、じかにイタセンパラを観察する事ができました。
本当にありがとうございました。